20261005

近況

●台風が過ぎ、連続降水記録が途絶えた。ここ最近殺伐としていたのは、天気のせいだったのかなと思う。

●……とかのんきなこと書いていたら新たな台風がまた出てきた。しかも3つ。死。

●井戸川射子『この世の喜びよ』(講談社文庫)。あるまじきことのような気がするけど、「わからない」という感想に行き着いてしまった。文章がまるで頭に入ってこない。何が行われているかが理解できない。解説を読んで、なにもわかっていないことをようやく知った。

何も理解できなかったという経験は逆に強烈なのだ。『光のそこで白くねむる』『ペドロ・パラモ』『水と礫』、あとは井伏鱒二、を読んだときに同じような経験をした。今並べた小説のタイトルに『この世の喜びよ』は並ぶ。個人的に信頼している書き手・読書メーターのアカウントなどが、ただ素朴におすすめしているわけではなく、それなりに高い熱量で好意的な感想を寄せているのを見て、読んでみたが自分には合わなかったという経験が共通している。なぜ自分にはわからなかったのだろうというのがとても気になるが、わからないゆえに言葉にするのがいちばん難しい。

同時代の、言語表現の可能性をちゃんと追求している書き手から、気持ちが離れたのかと思って不安になった。創作物を「わからない」といって遠ざけるのは黙殺と同じではないかと思うからだ。かといってたびたび「わからない」というしかなく、それしか出てこないことがある。ここらへんもうまく書けない。

●この中でいちばん面白かったのは『カウンターエリート』(文春新書)。アメリカのテック右派、トランプ政権の背景・思想がこのうえなくわかりやすくまとめられていた。これ以上わかりやすい解説・分析はないだろう。しかもおもしろく読めるし。(取り扱われている思想や動向じたいはまったくおもしろくなく陰鬱なものである)「カウンターエリート」はアメリカだけに見られるものではなく、ほかの国にも形を変えて現れている。同時代的な現象であるということ。

本など

曲

Quadeca - Life 1
Arkajo - Incandescnece
Logic10000 - Confirmation!
Tinashe - Popstar
egoseed - Audire
Escaflowne - Hydration 2
Loidis - Dry Your Eyes
Loidis - One Day
Purelink - Faith
Carl Stone - Wat Dong Moon Lek

いろいろ



●「直近15年の傑作アメリカ小説10選」(Collider)